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アルコール飲料
| アルコールａｌｃｏｈｏｌはオランダ語の読み方、英語ではアルコホール。語源を遡れば、アラビア語ａｌｋｕｈ（ａｌ＝冠詞＋ｋｕｈ＝眉墨の一種）でアラビアの婦人が眉毛を黒くする粉から昇華によって得られる微細な金属を指すようになり、その液体についても用いられるようになった。そしてａｌｃｏｈｏｌ ｖｉｎｉ（ぶどうの酒精）が固定し、一般化して「酒精」を意味するようになったという歴史がある。 ビールはオランダ語ｂｉｅｒ、英語ではビアｂｅｅｒである。語源はラテン語ｂｉｂｅｒｅ「飲む」である。日本では加熱殺菌した貯蔵ビールのラガーｌａｇｅｒと生ビールｄｒａｆｔ（原義は樽から「引き出す」）があり、アルコール度によってｌａｇｅｒ、ａｌｅ、ｐｏｒｔｅｒ、ｓｔａｕｔ（弱−強）がある。 ワインｗｉｎｅはキリスト教の儀式にも使われその歴史は古い。語源はラテン語ｖｉｎｕｍ「ぶどう酒」 。ヴィンテイジというと古い年代もののジーパンを思い出すが元来はワインの「年代もの」をさす。古くはＷ＝Ｖでいまでもｖｉｎｅなどブドウを意味する英語がある。シャンパンｃｈａｍｐａｇｎｅはフランスのシャンパーニュ地方で産する発泡性のあるワイン、シェリーｓｈｅｒｒｙはスペイン南西部の都市ヘレスの旧表記から、ポートワインｐｏｒｔ ｗｉｎｅは本来ポルトガルのワイン輸出港Ｏｐｏｒｔから積み出されたものをいう。 ブランデーｂｒａｂｄｙはワインを蒸留したもので、フランスのコニャク地方のものが有名。その熟成期間によってはＶ．Ｓ．Ｏ．Ｐ．やＮａｐｏｌｅｏｎ（ナポレオン）、Ｘ．Ｏ．がある。ルイ・ヴィトンやヘルメスのブランド品のブランドＢｒａｎｄは元は牛などの家畜にする「焼き印」から「商標」を意味し、ブランデーはワインを「焼く、蒸留する」もので互いに姉妹語である。 ウイスキーｗｈｉｓｋｙの原義は古アイルランド語で「命の水」、ｗｈｉｓｋｙはスコッチとカナディアンを指し、ｗｈｉｓｋｅｙとつづるとバーボンとアイリシュを指す。バーボンウイスキーｂｏｕｒｂｏｎはフランスのブルボン王家に因んで付けられたケンタッキー州の地名に由来するが、現在では境界が変更され、かつての場所とは違いウイスキーはつくっていない。原料はトウモロコシを主成分とするのは、開拓時代には大麦が余り収穫出来なかったことに原因する。 ジンｊｉｎは最初オランダでつくられ、杜松の実で芳香を加えた無色透明な蒸留酒で、カクテルに使われる。語源はオランダ語ｇｅｎｅｖｅｒ、元はラテン語ｊｕｎｉｐｅｒｕｓ「杜松の木」である。 ウォッカｖｏｄｋａはロシア原産の強い酒。ウォッカは日本語読みで発音はヴォトカ、ヴォツカに近い、原義は「水」でる。英語にも借用語としてあり、現在ではアメリカはロシアをしのぐウォッカ産出国である。 ラムｒｕｍはサトウキビを発酵させ、蒸留してつくる強い酒、西インド諸島、キューバなどが原産。ｒｕｍｂｕｌｌｉｏｎ「ラム酒」の短縮形からとされるが、語源は不詳。 テキーラｔｅｑｕｉｌａはスペイン語、メキシコの地方名に由来。竜舌蘭の樹液を発酵させ、蒸留してつくる強い酒。 スピリッツｓｐｉｒｉｔsは上記ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなど強い酒の総称。語源はラテン語ｓｐｉｒａｒｅ「息をする」から、「精神、気迫」を意味し、ここでは蒸留して抽出された「酒精」を意味する。参照「スプリット」 リカーｌｉｑｕｏｒも強い酒の総称、リキュールｌｉｑｕｅｕｒはフランス語だが、英語にも借用語としてあり、甘味（果物の風味）と香料入りの酒。主として食後に少量飲む。ホワイトリカー和製語で焼酎のこと。 ハイボールｈｉｇｈｂａｌｌはウイスキーをソーダ水で割ったもの。語源は米国のスラングで「汽車が全速力で走る」からとかゴルフのボールが客の酒のグラスに飛び込んだ？はど定かではない。私は「気分がよくなる泡の入った飲み物？」と勝手に解釈した。 サワーｓｏｕｒは「酸味のある」で、日本では焼酎にレモン水で割ったものをいう。 |
| ａｌｃｏｈｏｌ アルコール ｂｅｅｒ ビール ｗｉｎｅ ワイン ｂｒａｎｄｙ ブランデー ｗｈｉｓｋｙ ウィスキー ｊｉｎ ジン ｒｕｍ ラム酒 ｔｅｑｕｉｌａ テキーラ ｌｉｑｕｏｒ リカー ｈｉｇｈｂａｌｌ ハイボール ｓｏｕｒ サワー |
| ｖｉｎｅ 蔓、ぶどうの木 ｖｉｎｅｒｙ ぶどう温室 ｖｉｎｅｙａｒｄ ぶどう園 ｖｉｎｔａｇｅ （ある年の）年代のワイン ｌｉｑｕｉｄ 液体、流動の ｌｉｑｕｉｄａｔｅ 清算する ｌｉｑｕｅｆｙ 溶ける、溶かす |
