喫茶室５０

ハイウエイとロード（道路の話）

ハイウエーｈｉｇｈ　ｗａｙを日本では「高速自動車道路」の意味で使っているが米語ではｆｒｅｅｗａｙ、ｅｘｐｒｅｓｓ　ｈｉｇｈｗａｙ、英語ではｍｏｔｏｒｗａｙで、｢幹線道路」を意味する。このハイｈｉｇｈはｈｉｇｈｓｐｅｅｄ　ｗａｙの略ではなく、「高い所」でもない。「重要性が高い、主要な」である。 　インターチェンジｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅは一般道路と高速自動車道路との間を結ぶ、立体交差した出入り口で、原義は「互いに取り替える」である。略語はＩＣ。 　ランプｒａｍｐは交通道路情報で混んでる所の地名付きでよく聞かれるが、フランス語ｒａｍｐｅ「坂道」からで高速道路に入る「傾斜した道路」のことで、決してランプｌａｍｐがついているところではない。 　同じく交通道路情報で聞く美女木ジャンクションｊｕｎｃｔｉｏｎは信号があるので有名だ。複数の高速道路が交わる立体合流地点、交差点のこと。ジョイントコンサートｊｏｉｎｔ　ｃｏｎｃｅｒｔは「合同演奏会」で、語源はラテン語ｊｕｎｇｅｒｅ「結合する」である。略語はＪＣＴ、派生語は下記参照。 　バイパスｂｙ−ｐａｓｓは混んでいる市街地をさける「迂回路」のこと。 　道路は英語ではロードｒｏａｄ，原義は「乗馬のための道」で英語のｒｉｄｅ「馬に乗る」ｒｏｄｅｏ「ロデオ」も姉妹語。映画のロードショウｒｏａｄ　ｓｈｏｗは「地方巡回興行」から今では一般公演に先立ってする特別興行のこと。ロードゲームｒｏａｄ　ｇａｍｅは本拠地を離れて行う「遠征試合」等合成語が多い。 　トンネルｔｕｎｎｅｌは古語ｔｕｎｎｅ「大きな樽」から、遡ればラテン語ｔｕｎｎａがある。重さの単位のトンｔｏｎは姉妹語。 　ストリートｓｔｒｅｅｔ「通り、街路」はラテン語ｖｉａ　ｓｔｒａｔａ「敷石を並べ切り開いた道」の略で、「舗装された」道のこと。 　アベニューａｖｅｎｕｅ「大通り」の語源はラテン語ａｄｖｅｎｉｒｅ「の方に来る」で米国では東西の街路をストリート、南北をアベニューと呼んでいる。参照−コンビニ 　プロムナードｐｒｏｍｅｎａｄｅ「散歩道」は仏語だが、借用語として英語にもある。語源はラテン語ｐｒｏｍｉｎａｒｅ「前に進む」である。 　ロータリーｒｏｔａｒｙは駅前などで一方通行にして交通整理する交差点の中央に設けられた「円形地帯」のこと。語源はラテン語ｒｏｔａ「車輪、円盤」である。野球で投手の「交代循環」のローテーションｒｏｔａｔｉｏｎや「輪番」で会の活動を行う実業家などによる社会奉仕団体ロータリークラブは姉妹語。 　スクランブルｓｃｒａｍｂｌｅ交差点は車輌を止め、歩行者がどの方向へも渡らせる交差点のこと。日本の造語であり、英語ではｍｕｌｔｉｐｌｅ　ｃｒｏｓｓｉｎｇ。ｓｃｒａｂｂｌｅの変形で英語では「よじ登る、ごちゃまぜにする」から「卵の料理の一種」でもあるし、軍用機の「緊急発進」もある。

ｈｉｇｈ　ｗａｙ　　　　　幹線道路　　　　　　 ｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ　　インターチェンジ ｒａｍｐ　　　　　　　　　ランプ、坂道 ｊｕｎｃｔｉｏｎ　　　　　ジャンクション ｊｏｉｎｔ　　　　　　　　合同、接合、関節 ｂｙ−ｐａｓｓ　　　　　　迂回路　　　　　　　 ｒｏａｄ　　　　　　　　　道路 ｔｕｎｎｅｌ　　　　　　　トンネル　　　　　　 ｓｔｒｅｅｔ　　　　　　　通り、街路 ａｖｅｎｕｅ　　　　　　　大通り ｐｒｏｍｅｎａｄｅ　　　　散歩道 ｒｏｔａｒｙ　　　　　　　ロータリー ｓｃｒａｍｂｌｅ　　　　　スクランブル交差点

ｊｕｎｃｔｕｒｅ　　接合点 　　　ｊｏｉｎ　　　　　　合流する、参加す 　ａｄｊｏｉｎ　　　　　　に隣接する 　ｅｎｊｏｉｎ　　　　　　命令する（中にしばる） ｃｏｎｊｏｉｎ　　　　　　接合する ｄｉｓｊｏｉｎ　　　　　　分離させる ｄｉｓｊｏｉｎｔ　　　　　解体する