喫茶室５２

ポインセチア（人名に由来する花の名）

花の名前には、人名に由来するものが多い。語彙を増やすのには役に立たないが、何時かクイズに役立つかもしれない。そしてこれらの語尾がすべて「ア」で終る。−ｉａ（ａ）はラテン語、ギリシャ語の女性単数主格名詞語尾で発見者などに因む花の名前の語尾に使う。オーストラリア等国名の語尾にも使う。 　ここでは花の色、形状などは省略するので、詳細は植物図鑑などを参照のこと。 　クリスマスにかけてよく街で見かけるポインセチア ｐｏｉｎｓｅｔｔｉａは１８２８年メキシコ駐在の米国大使Ｊ．Ｒ．Ｐｏｉｎｓｅｔｔが米政府の意向にそぐわない立場をとり、召還される時、持ち帰った花からポインセチア属が作られた。 　ブーゲンビリアｂｏｕｇａｉｎｖｉｌｌａｅａはフランスの航海家、数学者、法律家等多才なＬ．Ｂｏｕｇａｉｎｖｉｌｌｅの名に因む。 　カトレアｃａｔｔｌｅｙａは英国の植物愛好家、珍奇植物収集家でも知られるカトレーＷｉｌｌｉａｍ　Ｃａｔｔｌｅｙの名に因む。 　フリージアｆｒｅｅｓｉａドイツの医者Ｆ．Ｆｒｅｅｓｅの名に因む。スエーデンの植物学者Ｅ．Ｍ．Ｆｒｅｅｓｅの名に因むともある。 　ベコニアｂｅｇｏｎｉａはフランスの植物学者Ｍ．Ｂｅｇｏｎの名に因む。 　カメリアｃａｍｅｌｌｉａは日本の椿を欧州に紹介した宣教師Ｊ．Ｋａｍｅｌのラテン名Ｃａｍｅｌｌｕｓに因む。 　ダリアｄａｈｌｉａはスウェーデンの植物学者Ａ．Ｄａｈｌの名に因む。 　ロベリアｌｏｂｅｌｉａは英国国王ジェームス１世の侍医であったフランダースの植物学者Ｍａｔｔｈｉａｓ　ｄｅ　Ｌｏｂｅｌの名に因む。 　ガーベラｇｅｒｂｅｒａはドイツの科学者Ｔ．Ｇｅｒｂｅｒの名に因む。 　勿論、ペチュニア（語源はブラジルのグアラニ語で「たばこ」を意味する）やサフィニア（サントリーの登録商標名）等、人名以外の由来もある。

ｐｏｉｎｓｅｔｔｉａ　　　　　　ポインセチア ｂｏｕｇａｉｎｖｉｌｌａｅａ　　ブーゲンビリア ｃａｔｔｌｅｙａ　　　　　　　　カトレア ｆｒｅｅｓｉａ　　　　　　　　　フリージア ｂｅｇｏｎｉａ　　　　　　　　　ベコニア ｃａｍｅｌｌｉａ　　　　　　　　カメリア ｄａｈｌｉａ　　　　　　　　　　ダリア ｌｏｂｅｌｉａ　　　　　　　　　ロベリア ｇｅｒｂｅｒａ　　　　　　　　　ガーベラ