喫茶室５６

花の名前から語彙を増やす（３）サルビア

サルビアｓａｌｖｉａは、初夏から霜が降り始めるまで長く咲きつづける、花壇にはなくてはならない花のひとつである。観賞用のほか、薬用や香辛料に利用される品種もあり、ハーブとして親しまれているセージｓａｇｅも、サルビア属の仲間に当たる。サルビアの語源はラテン語ｓａｌｖｕｓ「健康な､安全な､救われた」から。野球用語のセーフｓａｆｅや救援投手のセーブｓａｖｅや海難救助をしたり､沈没船を引き揚げたりするサルベージｓａｌｖａｇｅ船も同語源。 　また、ラテン語ｓａｎｕｓ「健康な」ｓａｎａｒｅ「癒す」からは、高原や海岸など空気と日光に恵まれた場所にある療養施設サナトリュウムｓａｎａｔｏｒｉｕｍ（サニタリュウムｓａｎｉｔａｒｉｕｍ）､衛生用品を指すサニタリーｓａｎｉｔａｒｙなどがある。

ｓａｌｖｉａ　　　　　　　サルビア 　　ｓａｇｅ　　　　　　　　　セージ 　　ｓａｆｅ　　　　　　　　　安全な､金庫 　　ｓａｖｅ　　　　　　　　　救う、守る､省く 　　ｓａｌｖａｇｅ　　　　　　海難救助 　　ｓａｎａｔｏｒｉｕｍ　　　サナトリュウム 　　ｓａｎｉｔａｒｉｕｍ　　　サニタリュウム 　　ｓａｎｉｔａｒｙ　　　　　衛生的な

ｓａｎｅ　　　　　　　　　正気な 　　ｓａｎｉｔｙ　　　　　　　正気、穏健 　　ｓａｎｉｔａｔｉｏｎ　　　衛生施設 ｉｎｓａｎｅ　　　　　　　　　狂気な､精神病者 ｉｎｓａｎｉｔｙ　　　　　　　狂気の沙汰 ｉｎｓａｎｉｔａｒｙ　　　　　非衛生的な 　　ｓａｌｕｔｅ　　　　　　　挨拶する(健康を願う） 　　ｓａｌｕｔａｒｙ　　　　　健康によい、有益な 　　ｓａｌｕｔａｔｉｏｎ　　　挨拶、敬礼 　　ｓａｌｕｔａｔｏｒｙ　　　開会の辞 　　ｓａｌｕｂｒｉｏｕｓ　　　健康によい､健全な