喫茶室７１

造られたパソコン用語−ビットとバイト

パソコン用語には今までにあった言葉の転用が多いが、複数の単語から、新しく今までこの世に存在しなかった言葉が生まれた。 　情報の最小単位であるビットｂｉｔはｂｉｎａｒｙ　ｄｉｇｉｔ「二進法のアラビア数字」（０と１）からの造語、元来のｂｉｔ「ほんの少し、小片」の意味とかけている。 　バイトｂｙｔｅは一説にはｂｉｎａｒｙ　ｄｉｇｉｔ　ｅｉｇｈｔ「ビットが８つ」からの造語という説、もう一つはｂｉｎａｒｙ　ｔａｂｌｅ「二進数の表」である。何故８ビット＝１バイトか？二進法の８桁で、２の８乗＝２５６個のデータが区別できる。即ち１バイトでアルファベット、数字、記号等（カタカナ半角１字を含む）表示すことができるからである。 　これだけよく知られているインターネットｉｎｔｅｒｎｅｔはｉｎｔｅｒ-ｎｅｔｗｏｒｋ「世界的規模のネットワーク同士を繋いだもの」からの造語だが、新しい辞書には載っているが、５、６年前の辞書にはない。パソコンの進化のスピードには驚かされる。類似の言葉イントラネットｉｎｔｒａｎｅｔはｉｎｔｒａ「企業内部の」とインターネットの合成語で、インターネット技術を社内ネットワーク（ＬＡＮ）へ応用したものである。 　デジタル信号を電話回線で通信可能なアナログ信号に変換する「変復調装置」のモデムｍｏｄｅｍはｍｏｄｕｌａｔｏｒ「変調器」とｄｅｍｏｄｕｌａｔｏｒ「復調器」（ｄｅは反対を意味する接頭語）の合成語から。 　画像の単位である「画素」を意味するピクセルｐｉｘｅｌはｐｉｃｔｕｒｅ「画像」とｅｌｅｍｅｎｔ｢要素」からの合成語である。ｐｉｃｔｕｒｅの短縮形ｐｉｃの複数ｐｉｃｓのｃｓがｘとなって造られた。 　メールの文章では感情を表現しにくいので、遊びを含めて(^o^)などの絵文字を使う。英語でスマイリーｓｍｉｌｅｙという、いわゆる「にこにこマーク」と解すればよい。因みに英文では:-)が「にこにこマーク」で、英文とは違うので注意。 　最近、メールやインターネットを悪用して犯罪や事件が起きているが、人間として守るべきエチケットがネチケットｎｅｔｉｑｕｅｔｔｅ（ｎｅｔｗｏｒｋ+ｅｔｉｑｕｅｔｔｅ）だ。 　インターネットには情報だけでなく、便利なソフトもたくさん公開されている。ダウンロード（取り込んで）入手できる無料のソフトをフリーウェアｆｒｅｅｗａｒｅ（ｆｒｅｅ+ｓｏｆｔｗａｒｅ）という。有料はシェアウェアｓｈａｒｅｗａｒｅ（ｓｈａｒｅ+ｓｏｆｔｗａｒｅ）である。シェアｓｈａｒｅは「分割して共有する」。 　インストールの反対語アンインストールｕｎｉｎｓｔａｌｌはパソコンにインストールしたソフトを削除すること。反対語のアンｕｎが付いた用語にアンデリートｕｎｄｅｌｅｔｅ（削除したファイルを元に戻す）やアンフォーマットｕｎｆｏｒｍａｔ(再構成されたフォーマットを元に戻す）などがある。

ｂｉｔ　　　　　　　　　　　　　　ビット ｂｙｔｅ　　　　　　　　　　　　　バイト ｉｎｔｅｒｎｅｔ　　　　　　　　　インターネット ｉｎｔｒａｎｅｔ　　　　　　　　　イントラネット ｍｏｄｅｍ　　　　　　　　　　　　モデム ｐｉｘｅｌ　　　　　　　　　　　　ピクセル ｓｍｉｌｅｙ　　　　　　　　　　　スマイリー ｎｅｔｉｑｕｅｔｔｅ　　　　　　　ネチッケト ｆｒｅｅｗａｒｅ　　　　　　　　　フリーウェア ｓｈａｒｅｗａｒｅ　　　　　　　　シェアウェア ｕｎｉｎｓｔａｌｌ　　　　　　　　アンインストール ｕｎｄｅｌｅｔｅ　　　　　　　　　アンデリート ｕｎｆｏｒｍａｔ　　　　　　　　　アンフォーマット