喫茶室８５

お馴染のフランス語で語彙を増やす（３）シャンゼリゼ

シャンゼリゼＣｈａｍｐｓ　Ｅｌｙｓｅｅｓはパリの有名な通りの名前、直訳すれば「エリゼ原っぱ」である。今はパリの目抜き通りだが、昔は原っぱであったに違いない。語源はラテン語ｃａｍｐｕｓ「平原、野原」である。ｃａがフランス語に入って方言化してｃｈａと変化し、発音はシャとなった。 　シャンパンｃｈａｍｐａｇｎｅは祝賀用として使われる白色の発泡ぶどう酒で、「平原」を意味する地方名に由来する。 　ｃｈａは英語ではチャと発音する。チャンピョンｃｈａｍｐｉｏｎは一般的にはボクシングなどスポーツ競技の優勝者を意味するが、原義は「野原で戦う人」である。 　フランス語を経由しないで英語に入った言葉としてキャンプｃａｍｐは「野営する」で、キャンペーンｃａｍｐａｉｇｎはキャンペーンガールなど「宣伝活動」を指すが、原義の「野戦場」から「戦い」「活動」と変化した言葉だ。今でも「軍事行動、戦闘に参加する、出馬する」がある。 　キャンパスｃａｍｐｕｓ「大学の構内」はスペルも語源のラテン語そのままだ。

Ｃｈａｍｐｓ　Ｅｌｙｓｅｅｓ　　シャンゼリゼ 　ｃｈａｍｐａｇｎｅ　　　　　　　シャンペン 　ｃｈａｍｐｉｏｎ　　　　　　　　チャンピョン 　　ｃａｍｐ　　　　　　　　　　　野営する 　　ｃａｍｐａｉｇｎ　　　　　　　キャンペーン 　　ｃａｍｐｕｓ　　　　　　　　　キャンパス

ｃｈａｍｐｉｇｎｏｎ　　　　　　シャンピニオン（野原で採れる茸） 　ｃｈａｍｐｉｏｎｓｈｉｐ　　　　選手権、優勝 ｄｅｃａｍｐ　　　　　　　　　　　野営を引き払う ｅｎｃａｍｐ　　　　　　　　　　　野営する 　ｓｃａｍｐｅｒ　　　　　　　　　駆け回る、跳ね回る