新聞、雑誌を見ると、新しいカタカナ語が、次々と登場している。「アロマセラピー」「デビットカード」「バリアフリー」「モラルハザード」(文末に注釈あり）などなど。また電車の中の広告や街の看板にはカタカナ語が多いことに気づかされる。書店にはパソコン関連や専門分野のカタカナ語辞典があり、総合的な部厚いカタカナ語辞典も多く出版されている。我々の身の回りには、一般にもよく知られ、日常の生活に否応なく溶け込んでいる外来語−カタカナ語が多いことに今更ながら驚かされる。そこで、本書は、これらのカタカナ語を英語に戻し、その語源を覚え、それに接頭語や接尾語を付け加えて、英語本来の単語も覚えてしまおうという試みである。
　カタカナ語は、外来語であるため、当然、英語以外の外国語が語源である場合があるので注意しなければならない。料理、芸術、ファッションの言葉はフランス語、音楽、医学、登山の用語にはドイツ語、音楽用語にはイタリア語など。また、日本語は、造語もうまいので、英語らしいが、英語で通用しない日本語であるカタカナ語多くある。「コンセント」「ミシン」「コンパ」などがその代表だ。

　すべての語源がカタカナ語で表されているとは言えないが、ここに取り上げたカタカナ語を通して語源（ラテン語）が１００以上も覚えられ、その派生語を含めると、英単語の暗記の一つの方法であってもいいのではないかと思う。

アロマセラピー　ａｒｏｍａ　ｔｈｅｒａｐｙ　香りによる（精神）療法
デビットカード　ｄｅｂｉｔ　ｃａｒｄ　　　　記帳されるカード（借り方に入れる）
バリアフリー　　ｂａｒｒｉｅｒ　ｆｒｅｅ　　障害物のない
モラルハザード　ｍｏｒａｌ　ｈａｚａｒｄ　　道徳（欠如の）危機