リストラ
(stru,struct=建てる)
ラテン語struere,pp=structus

 不景気の漂う昨今、バブルの後遺症を受けて、企業ではリストラが盛んだ。リストラは、restructure(re=再び+struct=建てる+ure=名詞語尾)の略で「再構築(膨れ上がった事業を見直し、再び建てる)」を意味する。リストラと言うと人員整理、首切りのイメージがあるが、語源的には、その意味はなく、再構築の一環として行われるものである。新しい言葉で、十年前の辞書にはない  不良債権の処理と公共投資の削減でリストラを余儀なくさせられているゼネコンは、general construction companyの略で総合建設会社。
 construction(con=一緒に+struct=建てる+ion=名詞語尾)は「建設、構成」の他に「文の組み立て−構文」の意味も重要だ。
 「スキー、水泳のインストラクター」のインストラクターは、instructor(in=心の中に+struct=建てる+or=語尾)で、心に積み上げる人−指導する人に変化したものだ。


    restructure         再構築
   construction         建設、構文
    instrustor          指導員

      structure         建造物、構成
    destroy             破壊する (建物を下に)
    destruction         破壊
    instruct            指導する(心の中に築く)
    instrument          道具、楽器(建設に必要な道具)
    instruction         教訓、教授(心の中に築くもの)
    obstruct            妨害する (反対物を建てる)
    obstruction         妨害、障害 

misconstrue             意味を取り違える(間違って取る)
misconstruction         誤解
 superstructure         上部構造