スペシャル
(spec,spect=見る)
ラテン語specere

　「今日のスペシャルメニュ−」「スペシャルゲスト」のスペシャルはｓｐｅｃｉａｌ
（ｓｐｅｃ＝見る＋ｉａｌ＝形容詞語尾）日本語になっている。ｓｐｅｃｉｅｓ（見る−外見上−種、ｔｈｅｓｐｅｃｉｅｓは人類）から−種特有の−特別な−に意味が変化したものだ。スペシャルと「見る」がここでやっと繋がった。
　料理のスパイス（ｓｐｉｃｅ）では、種の交じり合ったもの−趣−気味−香料となり、スパイ（ｓｐｙ）は「見て探す」、理科で習ったスペクトル（これは仏語で、英語ではｓｐｅｃｔｒｕｍ）は光をプリズムに通すと七色に分解されて見える現象だ。胃カメラの内視鏡−ファイバースコ−プ（ｆｉｂｅｒｓｃｏｐｅ）のスコープは綴りは変形しているがこの「見る」からきている。こうしてｓｐｅｃ＝ｓｐｅｃｔ＝「見る」から次の様な派生語を習得できる。


　　　　　ｓｐｅｃｉａｌ 　　　　　　　　　　特別な
　　　　　ｓｐｅｃｉｅｓ　　　　　　　　　　 種類
　　　　　ｓｐｙ　　　　　　　　　　　　　　 探し出す、スパイ
　　　　　ｓｐｅｃｔｒｕｍ　　　　　　　　　 スペクトル、分光
　　　　　ｓｃｏｐｅ 　　　　　　　　　　　　視野、〜鏡

　　　　ｅｓｐｙ 　　　　　　　　　　　　　　見つける
　　　　　ｓｐｅｃｉｍｅｎ 　　　　　　　　　見本（見せるためのもの）
　　　　　ｓｐｅｃｔａｃｌｅ 　　　　　　　　光景、壮観、pl-めがね（見るもの）
　　　　　ｓｐｅｃｔａｔｏｒ 　　　　　　　　見物人（見る人）
　　　　　ｓｐｅｃｔｒｅ（−ｅｒ）　　　　　 幽霊（見えるもの）
　　　　　ｓｐｅｃｕｌａｔｅ 　　　　　　　　思索する、投機する（心の目で見る）
　　ｃｏｎｓｐｉｃｕｏｕｓ 　　　　　　　　　目立つ（全くよく見える）
　　ｐｅｒｓｐｉｃｕｏｕｓ　　　　　　　　　 洞察力のある （ずっと見える）
　ｔｒａｎｓｐｉｃｕｏｕｓ 　　　　　　　　　透明な（通して見える）
　　　　ａｓｐｅｃｔ　　　　　　　　　　　　 見方、外見（を見る）
　　　　ｅｘｐｅｃｔ 　　　　　　　　　　　　期待する（待ちかねて外を見る）
　　　ｉｎｓｐｅｃｔ 　　　　　　　　　　　　検査する（中を見る）
　　　ｒｅｓｐｅｃｔ 　　　　　　　　　　　　尊敬する、観点（戻って見る）　
　　　ｒｅｓｐｅｃｔｉｖｅ 　　　　　　　　　それぞれの（〃＝各々が関係している）
　　　ｓｕｓｐｅｃｔ 　　　　　　　　　　　　疑う（疑って衣の下を見る）
　　ｐｒｏｓｐｅｃｔ 　　　　　　　　　　　　見込み、試し掘る（前方を見る）
ｉｎｔｒｏｓｐｅｃｔ 　　　　　　　　　　　　内省する（心の内側を見る）
ｒｅｔｒｏｓｐｅｃｔ 　　　　　　　　　　　　回顧（する）（後ろを振り返って見る）